泣かない

恋の詩

あの頃
こんな思いをするなら
もう恋なんてしない
そう思っていた
だけど
愛してくれた笑顔を
絶やさぬように
笑った
本当は
辛かった
何もかも失って
そして一人ぼっちだったから

あなたは明るくて
今の私には眩しかった
閉ざしたはずの私の心を
少しずつ開いてくれた
無邪気で
偽りのない笑顔
そんな笑顔に
引かれていく
だけど
怖かった
愛してもまた失うんじゃないかと
好きかもしれない
だけど怖い
悩んで
どうしようもなくて
泣いた
あなたは私の顔を覗き込み
あなたも泣いた
「なんであなたも泣くの?」
「君が泣いてるから」

その日から
私とあなたは始まった
すごく幸せだった
「今にも泣き出しそうな顔で笑わなくなったね」
そうあなたは言った

あの頃の私が嘘みたいに
今の私は幸せだった
幸せな笑顔だった
「共に」
「一緒に」
「二人で」
独りではない言葉が
私を幸せにしてくれた
不安で何度も聞いた
「こんな私でいいの?」
「そんな君だから好きだよ」
あなたは優しかった
こんな私を好きになってくれたから
こんな私自身を大切にしようと思った
いや、私を大切にしようと思った

あなたを大切に想い
好きになりすぎて
不安なのか
嫉妬なのかも
わからなくなってた
気がつけばあなたを束縛し
自由を奪い
笑顔まで失わせていた

もう二度と恋なんてしない
だけど
愛してくれた笑顔を
絶やさぬように
笑いながら
呟くんだ

アハハハ・・・

また一人ぼっちだよって

 

 

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